小児矯正
矯正治療開始までの流れ
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相談(2,200円)
口と顔の写真、パノラマエックス線写真を撮ってまず気になることに関して治療のあらまし、治療時期、期間、装置、費用などについて相談します。矯正治療の希望があればその日に資料採りもできます
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精密検査
(資料採り3,300円)頭部エックス線規格写真、歯の模型を採り検査診断します。
1回目の来院(本人)
①エックス線写真の撮影
②口腔内写真
③歯型(上下)を採り、模型作製
④分析
矯正治療の流れ(次回来院時)
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検査結果の説明
(30分 13,200円)保護者のみ来院、先生より分析結果説明
治療方針、歯を抜くかどうか、装置、期間、費用の説明
希望があれば1ヶ月ぐらいの間に電話で予約 -
治療開始
矯正治療装置の装着準備「型どりスキャニング」(20~30分)
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装置装着(20~30分)
本格矯正は平日午後5時から1時間
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調整(20分 2~4ヶ月に1回)
本格矯正は平日午後5時から1時間
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保定
矯正治療の最大の問題は後戻りです。
装置をはずした後、2~3年は歯を正しい位置に保定するため歯の裏側をワイヤーで固定したり、取り外しの保定装置を使います。
場合によっては5年以上必要になることもあります。
予約について
装置が入っている場合は基本的に予約は変更しないでください。やむを得ず変更する場合は、お早めにご連絡ください。
変更の際は予約内容により、ご希望の日時に沿えない場合もございます。予約時間のご協力をいただくこともありますのでご理解ください。
矯正治療中は習い事、塾や部活より矯正治療を優先してください。
当日、大幅に予約時間が遅れると処置を一部省略したり別日に変更してもらう事もあります。
矯正治療の費用
治療を開始する前に必ず具体的な費用を提示します。
5歳から10歳ぐらいに矯正を開始する一期治療の費用は当院ではおよそ15~25万ですが、大人の歯並びが完成後矯正をする二期治療(本格的矯正)の費用は、すべて合計しておよそ60万円ぐらいが目安です。
分割払いもできますので、相談して納得してから開始するようにしましょう。
矯正Q&A
- 1.不正咬合の影響
- 歯並び・咬み合わせを不健康な状態で放っておくとむし歯、歯周病、顎関節症などを起こしやすくなります。さらに、食べる機能が十分に発揮されないため消化器官に余分な負担をかけることとなります。ときには、あごの形を歪めてしまうこともあります。 また「サ行」や「タ行」などの発音が不明瞭になることもあり、さらに歯並びが悪いとそれがコンプレックスになって人と話すのがいやになり性格にも影響する場合があります。
- 2.不正咬合の原因
- 不正咬合の原因は、先天的なものと後天的なものに分けられます。遺伝により頭やあごの大きさと形、歯の大きさ、数、形が親と似てきます。後天的な原因としては、指しゃぶり、口呼吸、片側だけでかむ癖、さらに頬杖をする、いつもうつ伏せに寝るなどがあげられます。また軟らかいものばかり好んで食べたり飲み物で流し込む食べ方をしていると、噛む回数が減ってあごが発達せず小さなあごになる可能性があります。
- 3.矯正開始時期
- 矯正治療を開始するのに適した時期があります。例えば、上あご・下あごの骨の形や大きさの不調和が不正咬合の原因である場合やあごが曲がって成長してしまいそうな場合には、就学前の低年齢から矯正治療を開始することがあります。症状によって、治療開始時期が違うため、指摘を受けたり気づいた時点で、なるべく早く専門医に相談されるとよいでしょう。
- 4.矯正治療期間
- 不正咬合の種類や程度によって矯正歯科治療の期間は年単位で異なります。原則的に子どもの場合、10歳ごろまでに現在の問題点を改善して正しい成長発育に導く一期治療を約2年間行います。その後観察を続け、第2大臼歯萌出後の13歳以降二期治療治療をするという二段階治療になることが多いです。中学高校生からの複雑な装置(マルチブラケット)を使う治療では、症例にもよりますが治療期間は月1回の通院で2年前後が目安です。治療後2〜3年は半年に1回ほど歯並びかみ合わせが戻らないように保定のための通院が必要です。
- 5.費用
- あごの手術が必要な場合や、唇顎口蓋裂やダウン症など歯列咬合に関係する一部の疾患の矯正治療は健康保険が適用されますが、基本的には保険は適用されません。自由診療のため歯科医院によって治療費は異なります。簡単な症例は十数万で済むこともありますが、大人の歯並びが完成するまでの平均的な矯正専門医の治療費は、およそ70〜100万円ぐらいが一つの目安でしょう。最近では矯正専門医のホームページ上に費用の記載もみられるので参考にしてください。成長期の子供の矯正治療は医療費控除の対象となりますので領収書を大切に保管して確定申告の時提出を忘れないようにしましょう。
- 6.矯正のための抜歯
- 歯とあごの大きさの不調和のためやむを得ず歯を減らすことがあります。矯正専門医では4割ぐらい抜歯症例という報告があります。一番奥の歯を抜いて後ろへ送る方法もありますが、限界があります。抜かずに治す矯正治療では口元の突出感が残りきれいになりません。また歯を抜いてもあごの関節や身体に悪影響はありません。また咬む力が出ない、歯周病になりやすく歯の寿命が短くなるということもありません。
- 7.矯正治療中の注意
- 装置装着後や調整後、歯が浮いた感じや痛みを感じる場合があります。個人差もありますが痛みは3日〜1週間で治まります。必要により鎮痛剤を処方します。
矯正治療中は装置に食べ物がくっついたり、歯垢もつきやすくむし歯になりやすいため、矯正専用の歯ブラシの使用など歯みがきの指導があります。
するめ、おかきなどの固いものやアメ、ガムなどのような粘着性のものは装置を壊す原因になりますから気をつけて下さい。